たびぷら

行った気になって楽しむ妄想旅やリアル旅、日常のこと

【旅な本】旅ボン(富士山編)

日本一高い山、富士山。
子供の頃は富士さん。って思ってた。
そういう方、沢山いるように思うんですけど、私だけ?

 

東京界隈に居ると、割とビルの隙間に見えたりするんだけど、そんなときも何か「ラッキー♪」って思ちゃったりしませんか?

 

以前、ヨーロッパ方面に向かうとき、飛行機の窓の向こうにいつまでもいつまでも富士山が見えていて、ああ、見送ってくれてるんだ~。ありがたや~。
などと、その実際の高さと醸し出す気品に涙したことがあります。

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実際に富士山に行ったことがあるか、というと子供の頃に5号目まで車で。あんまり記憶に無いけど、いつも遠くから見ている富士山じゃないので、つまらなかった…

大人になった今、一度は登ってみたい。って気持ちは無きにしもあらず。
でも、近頃は外国人観光客も増えたりしたので、混んでそう…と敬遠しちゃう気持ちのが大きいかな。

そんな私に、「富士登山とは」を教えてくれたのがこちら

books.rakuten.co.jp

一冊まるまる富士山じゃなくて、4話あるうちの1エピソードなんだけど、しかも、マンガなんだけど、主人公?は猫の容貌なんだけど、
ウッカリ富士登山しちゃった普通の人達のリアルな体験に共感してしまうのです。

道具を購入したり、ルートや時間の計画を立てたりする時間の楽しさも、よーくわかり、私もつい登山グッズのお店に行きそうになりました。

 

そして、遂に登山の日!
ぬるいんですよ。寝坊してバスに遅れたり、のんびりほうとう食べたりして。

だからこそ、登山が始まってからとのコントラストか凄くて。
最初はなめてかかっているわけですよ。
でも、どんどん傾斜もきつくなるし、足場も悪くなるし、空気は薄くなるし。
想像を絶する苦しみを経て山小屋へたどり着く。
翌朝、疲れが取れたようでも実は取れてないってゆうか・・・頂上まではさらに厳しい道のりが待っているんですよね。

 

冗談も言えないくらいの疲れに喘いで登りきった達成感にはパーッと目の前が開けたような気持ちになったり。
でも、それで疲れがとれるわけでもないし。
高山病の恐怖もあるし。
下山もなめてかかると痛い目にあうし。

 

ってな感じで、臨場感溢れるストーリー展開に釘付けになり、一気読み。
あ、でも、笑えるマンガなんです。手に汗握る。とかてはないんです。
普通の人が登ったらこんなもんでしょ。的な同じ目線の面白さなんですよ。

そして、読後、なんとなく自分も富士登山を経験した気になってしまい、
「いっか、行かなくても。大変だし。」という気持ちに偏ってしまうのでした。

このエピソードは本当に好きで、何度読んでも飽きません!
と思ったら、「新」がついたバージョンが!ムムムこれは完全に見逃してました!急げ本屋へ!

www.bonsha.com